科学の力や機械化で効率を高めることはできますが、それでは植物が持つ自然の力を損なってしまう。だから、私たちのいちばんのこだわりは、とにかく丁寧に、手間ひまをかけること。和紙糸は、水分を含ませながら撚る一般的な方法より、乾燥した状態で撚った方が、仕上がりの風合いが格段によくなります。そこで〈キュアテックスヤーン〉は、テープ状に裁断した和紙を、乾燥したまま、“こより“の原理で右へ左へ何度も撚りをかけます。そして、撚りあげた糸をいったん筒状に編み上げて生地にします。編地の束を、次はひとの手で丁寧に水洗いし、3日から1週間、じっくり自然乾燥。乾いたら、編地をほどいて糸に戻す。これが、キュアテックス独自の柔軟加工。特別なやわらかさの秘密です。